2016年9月28日水曜日

お知らせとお礼と4年生への授業

【ご報告】
今日はお知らせとお礼をこめての投稿です。
この9月末をもって2年半勤めたリンクルを退社することになりました。
短い間でしたが、地元羅臼の方やお客さまとして羅臼にいらっしゃった方、お仕事で知り合えた方などいつも見守って下さった皆さま、本当にありがとうございました。
たった二年半でしたが、沢山のことがありすぎて5年以上も住んでいたようなかけがえのない濃密な時間になりました。
産業ガイドという職業ゆえ、地元の方々と広くお付き合いいただき、ひとつもふたつも成長させていただきました。
大自然に憧れてここに来ましたが、それ以上に地元の人たちの魅力は大きく、埼玉や東京にはない人のつながりは、羅臼をより好きになる理由になりました。
最後の大きい仕事として、昨日、丸一日かけて地元小学校の春松小4年生の子どもたちに絵の授業をさせていただいてきました。
今まで自分が積んできた経験の中から、地元の子どもたちに何か伝えられることがないか、一年くらい前からずっと考えてきた夢でした。
それを今回は、クラスの担任の岡本先生と知り合えたことで実現することができました。
授業の内容としては
①自然の中からとってきた色をよく観察して、自分だけの色を作る。
②作った色を友だちや私と交換する。
③手元にある色紙を切り貼りして、羅臼の魅力的なもの(動物や植物、人など)を作る。
授業中何度も言った「本物をよーく観察して描く」こと。
特にここにこだわってやってもらいました。
本物を手にとってみると、感触や匂い、味などたくさんの発見があるはず。
晴れた日と雨の日も違うし、外と教室で見るのすら印象が違う。
自分の気持ちも含め、その時しか感じられないことが絶対にあって、それを感じて色にするのがすごく大事だということ。
そういうことは写真や映像からじゃ伝わらない。
テレビやパソコンが当たり前の時代に生まれた子たちにどうしても伝えたいことでした。
「この"本物"を見たくて私は羅臼に来たんだよ。」
と伝えた時の子どもたちの目から少しうろこが落ちていたようにも見えました。
クマが隣に住み、家の窓からクジラやシャチが見られる所に住む彼らにとったら、小さいころから当たり前の環境なんですね。
「東京に住みたい」
と言っていた男の子。
もちろん外を見るのもすごく大切。
ただこの環境や町を誇りに思ってほしいなぁと強く思います。
あまりに自然が豊か過ぎて、それに慣れてきてしまっていた最近だったので、羅臼に来た当初の気持ちを思い出すことができて、最後のこの時期に、自分の気持ちも整理できたりとすごくありがたい時間になりました。
この後10月半ば頃には地元に戻り、少し本腰を入れて絵などの仕事にシフトしていくつもりです。
戻ってもリンクルの広報やデザイン関連で携わっていく予定なので、ホームページやパンフレットなど何かしらの形で羅臼でお目にかかることがあると思います。
長くなってしまいましたが、本当に沢山の方々に感謝感謝の日々でした。ありがとうございました。
また、ここのページで出会えた方々も、今後とも変わらずリンクルへの応援をいただければ幸いです。 


















2016年9月17日土曜日

Sapporo Short Fest 2016 札幌国際短編映画祭まであと1ヶ月

スタッフのマキです。
あと1ヶ月をきりました。
以前も紹介させていただきましたが、来月10月10~16日まで札幌にて「Sapporo Short Fest 2016」(札幌国際短編映画祭)が行われます。
こちらのポスタービジュアルのイラストレーションを担当させていただいています。


こちらでプロフィールなど紹介していただきました↓
http://sapporoshortfest.jp/…/fe…/2016/07/ssf2016-poster.html

今年はNo Mapsという、映画・音楽・インタラクティブが融合した複合イベントになっていて、より幅広いジャンルのアートを一気に楽しめるようになっているそうです。
https://no-maps.jp/
お近くの方や札幌へ訪れる方、ぜひ芸術の秋を感じにお越しください!!

2016年7月2日土曜日

しれとこ羅臼こんぶフェスタ、今年もやります!

お久しぶりの投稿になりました。
ガイドの仕事以外に、地元の活動もやっているリンクルのスタッフ。
20~30代の人からなる羅臼町活性化ワーキンググループという
団体にも参加していて、今は7月22~24日に行われる
「しれとこ羅臼こんぶフェスタ」というお祭りの準備にも
絶賛追い込まれ中です!
そんな中、私も告知ポスターを描かせていただきました。

今年は、ここ近年まれに見る大漁になりそうだという羅臼昆布漁。
もうじき始まる昆布漁の、大漁祈願も込めて力強く、漁師さんたちを鼓舞できるようなイメージで作成しました。
近々町内外でも貼りだされる予定です。
お近くを通った際にはぜひご覧になってみてください。
また、絵にあるような「昆布採り」の体験は今年もフェスタで行います。
会場内に設置された船の上から昆布を巻き取るのですが、
これ、実際やってみるとすごーく重いんです…!
その他にも、干す・巻く・ひれかり・選別など、羅臼昆布漁師さんの手仕事を体験できるコーナーは毎年人気です。
町内の方はもちろん、観光でこの時期羅臼を訪れる方もぜひお立ち寄りください!

2016年4月2日土曜日

展示のおしらせ ごとうまきこ展「私が見た羅臼」

いよいよ新年度スタートですね!
このフレッシュなタイミングに合わせて、地域おこし協力隊の中村絵美さんが、私の絵の展示を企画してくれました。

ごとうまきこ展「私が見た羅臼」
4月2日~5月29日 
9:00~17:00
道の駅知床・らうす 中央2階展望室

羅臼に来て5月末で丸2年。
ガイドをしながらここで生活して見てきたさまざまな顔の羅臼。
住む前は、知床=動物のイメージで単純にそこの出会いへの期待でしたが、その生き物や自然と密接に共存している人の暮らしは他にはない独特なもので、知れば知るほどこの町の大きな魅力だと思うようになりました。
ガイドで使う資料やイベントで描いてきたイラストたちを中心に展示しています。
今後出来れば作品のポストカードの販売なども展開できればと思っているので、観光でいらっしゃる方はもちろん町内の方もぜひお立ち寄りください!




https://www.facebook.com/shiretoko.rausu.lincle/posts/817984448346143

2016年3月10日木曜日

風をつかって

ここのところあたたかい日が続いてる羅臼です。

この上昇気流を使ってだんだんと北へ帰り始めているオオワシとオジロワシ。

日に日に数が減っていくのがわかります。


鳥たちの数がピークを迎える2月中旬、朝カーテンを開けると

視界に入る数十羽すべてがこの鳥たちだったこともありました。

天然記念物のこの2種を、しかも同時にこの数見られるのは世界的に見ても稀なんです。

そして、バズーカカメラ持った世界中のカメラマンたちが集う時期でもありました。

ヨーロッパ、南アフリカ、今では中国や台湾などアジアのお客さんも増えています。



海鷲と呼ばれる彼らは、魚のおこぼれをもらおうと

流氷が来るこの時期でも出漁している羅臼に多く集まります。

スケソウダラ、マダラは1~2月が漁の最盛期。

動物たちはどこが餌場かちゃんと知っているんですねぇ。


たくさん蓄えて、またシベリアのほうまで元気に渡っていってほしいです。



飛んでる羽の形は、スノーボード板のような膨らみがあるのがオオワシ、
四角さがあるのがオジロワシと覚えました…!

地上だと一転、歩く姿はヨチヨチしててかわいいオオワシ

2016年3月5日土曜日

札幌国際短編映画祭ポスターのイラストを手がけました

更新がご無沙汰になってしまいましたが
今回は絵の仕事のお知らせです。


憧れの映画祭…!
報告が遅くなってしまいましたが
今年10月に行われる「札幌国際短編映画祭2016」の
ポスターのイラストを描かせていただきました!

当時は”アートアニメーション”でしたが
今でいうところのインディペンデントアニメーションなるものを
学生のころはずっと作っていました。
その当時から存在は知っていて、
機会があれば行きたい、あわよくばコンペに出せるものを作りたいと
ひそかに憧れていた映画祭でした。

こういった形で関わらせてもらえるなんて…。
以前の職場でずっと携わってきた「映画」だけに
思い入れが強すぎてだいぶ悩み、紆余曲折しました。

まだ絵の全貌は公開されてないですが
映画という異世界への「入口」をテーマにしています。
トンネルや穴、扉など映画の世界に入っていくためのカギ。
それをモチーフにワクワク感や不安感が出せたらと思って構成しました。
これを機に今年こそは見に行こう!
近くの方もそうでない方もぜひ足を運んでもらえたら嬉しいですー(^^)/

https://www.facebook.com/sapporoshortfest/photos/a.352576884807948.82432.141915099207462/1090088601056769/?type=3&theater